「あんた馬鹿じゃない」と言ってしまいそうな登場人物達を愛すべき娘たちという作者の優しさを感じる逸品です。
西洋骨董洋菓子店にて味を占めた”のーびす”は次のターゲットとして愛すべき娘たちを選んだ。理由はフラワーオブライフで美青年が表紙になっているのにびびったからである。まー、小心だこと。新書館だからそんなに怯えなくてもいいのに。いや、罠かもしれない。
メロディ(白泉社刊月間漫画誌)にて掲載されたとき読んでいる。で、コンディションが悪かったのか何が何やら分からなかったのである。それ以来、大奥までよしながふみの漫画は難解だと思っていた。まあ、大奥も決して簡単な漫画とは思っていないんだけれども。
そんなわけでリターンマッチのつもりで立ち向かったのである
が、
そんな難解に書かれているとは思わなかったのは何で?本当に拍子抜けしてしまった。よっぽどコンディション悪かったのかなぁ?
この作品、掲載誌の関係もあるのか、BoysLoveとは離れた普通の少女漫画の体裁をとっている(様に思う。腐女子の皆様にかかっちゃどうなるものか分かったものじゃないけど)。
その為かむしろ親切なところがある。
例えばP80にセリフに傍点を打たれている。このセリフを受けて「あらそうだったの」という友人の顔を配したコマが次に来る。ここいら辺の記述はよしなが漫画の醍醐味といったところだが括弧をつけずに読者の誤解を避けて傍点を打つところに作者の親切さを感じる。いやむしろ完璧主義といったほうがいいのだろうか?
この作品の面白さを語るだけの技量は残念ながら“のーびす”には無い。それなので最後に作品の一部を引用する事に代えよう。
「あなたの周囲がすべてあなたに対してフェアでいてくれると思ったら大間違いです!!」
これは母が娘に言うせりふなのだが、こんなセリフをどう言う時に使っていると思います?
PS.いやー、久世番子先生言うところの60%側の人間になっちまったい。恥ずかしくってしばらくレジに行けなかったぜ。